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あらすじ｜宇宙への道でも人種差別の壁が厚かったNASA
宇宙に安全に出て帰還できなければ、月面着陸は不可能だったからです。
当時の宇宙飛行計画では、先手をソ連に取られ、NASAは出だしが遅れている状態でした。
宇宙飛行計画の要となった女性たち
ロケットを安全に、月面まで飛ばして帰還するには、機械を制御するための膨大な計算（プログラミング）が必要です。
例えば、発射スピードの予測や着地など、全てをプログラミングで制御します。
計算手とは、その膨大な数式をミス無く計算する役割のことです。
リーダー格のドロシーは、管理職を希望するも黒人女性というだけで却下されましたが、実力で認めさせようと諦めずに、目標達成に励む毎日を送っていました。
メアリーも、ドロシー同様に黒人女性であることが、エンジニアへの道を遠ざけていました。
キャサリンは、黒人女性で初めて上司ハリソンが舵をとる宇宙特別計算本部の計算手として抜擢されます。
抜擢されたものの、白人男性ばかりの環境は、良いものではありませんでした。
同僚の白人男性たちは、あからさまにキャサリンにトゲトゲしい態度で接します。
また、同じ環境に働く仲間のはずですが、コーヒーポットやトイレに至るまで、別という環境です。
三人の黒人女性たちを取り巻く環境
現在は、人種や性別に関わらず実力主義のNASAですが、以前は人種差別や男尊女卑の壁が存在していたのです。
当時のアメリカ事態が、黒人と白人の格差が生まれていたので、NASAだけが例外の体制になるはずもありません。
NASAでは、人種によって職場やトイレも分けられ、黒人女性が白人のトイレを使用することはできませんでした。
（NASAだけでなく、街中でも宿泊施設が分けられることがありました。）
そんな状況下のもと働くキャサリンたちですが、徐々に周囲の人たちが、彼女たちの仕事ぶりを見て変化していきます。
キャサリンは、ハリソンのチームでも解けなかった計算を、ハリソンの目の前で解いてしまいます。
彼女は、自分を誇示するためではなく、ただ有人宇宙飛行を成功させるために、必要な仕事をしているだけでした。
ここまで優秀なキャサリンに対し、ハリソンは疑問に思っていることを問いただします。
ハリソンは、有人宇宙飛行計画を成功させるために、仕事に追われる日々を送っていたため、キャサリンが受けている差別に頓着が無かったのでしょう。
事実ハリソンは、キャサリンがトイレに行くために何十分かけて、別のビルまで往復していることを知りませんでした。
ある日、ビル内の白人用トイレに行き、白人用と書かれた標識を壊してしまいます。
ハリソンは、勝手な偏見でキャサリンが仕事をし辛い環境を一瞬で取っ払ってしまったのです。
全てが変わるわけではありませんが、明確な意思を上司ハリソン自ら行ったことで、変化のキッカケになりました。
その反動かは分かりませんが、徐々に変化していきます。
注目キャラクター｜逆境に自ら立ち向かった女性たち
今回は、キャサリンに注目してストーリーをお伝えしていきましたが、他の主人公2人もご紹介していきます。
数学の天才キャサリン
タラジは、『ベンジャミン・バトン・数奇な人生』で、アカデミー助演女優賞をノミネートした実力派です。
実際、タラジの演じたキャサリンは、肌の色や性別による偏見に立ち向かう、真の強い誇りをもった女性を見事に演じきりました。
黒人女性のリーダー格ドロシー
その他にも、７つの贈り物を始め、数々の作品に出演しています。
今回のドロシー役は、実際にキャサリンと同様、今のNASAを築いた重要な人物でした。
ドロシーは元々プログラミングの知識があり、NASAにIBMが初めて導入された時、誰よりも早く『新たな時代が来た』と気づいた、先見の明がある女性です。
ドロシーの功績により、IBMを利用して大規模なデータ処理ができるようになりました。
女性エンジニアを目指したメリー
ジャネールの活動は、女優に限らず音楽活動やモデルにプロヂューサーまで至ります。
自身のアルバム『Mant Moons』はグラミー賞にノミネートするほどの多才な才能の持ち主です。
音楽活動での初期の頃は、常に自分のスタイルを貫き、パフォーマーとしてもストイックな姿勢を貫き通していました。
そういった役に対しての姿勢が、今回のメリーにも現れいたと感じます。
脇役でありながら存在感が抜群の上司ハリソン
あらすじの中でもお伝えした通り、ハリソンは有人宇宙飛行計画の責任者であり、計画の成功のためには、肌や性別での偏見をものともしない性格です。
ケビンコスナーは、ずっしりと重みのあるハリソンを演じきり、彼が抱える内面のプレッシャーを見事に観客に伝えていました。
DEFUGAMIの感想｜ドリームはこんな人にオススメ！
働きぶりを、正当に評価してもらえない現場に、主人公の女性陣は悩みながらも、自分の仕事に誇りを持つ姿勢に共感しました。
現在の日本でも、女性の管理職は他の先進国に比べ、低い結果を出しています。
その環境の中でも、やり甲斐や食べていくためなど、人それぞれの現状から仕事に取り組んでいます。
主婦の方々も、日々家族のために頑張ってやりくりをし、家族が健康に安心して暮らせる環境を整える努力をされているでしょう。
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